DQHDモニター Samsung Odyssey G9 レビュー
概要
Samsung Odyssey G9を導入したので、導入経緯やレビューを残していく。
結果として、満足できる買い物だった。
導入経緯
DQHDモニターが欲しくなった理由や製品の選定について。
UWQHDのモニターが欲しくなった
今まではウルトラワイド(2560×1080)モニターとフルHDモニターの2台を横並びで使用していて、ゲームや仕事は ウルトラワイドモニター側でやっていた。
ゲームをより高解像度でプレイしたかったのと、フルリモートになった仕事でモニターを使うときにより広いスペースが欲しくなったので、ウルトラワイドモニター側をUWQHDモニターに替えようと"思っていた"。
DQHDモニター?
いろいろ調べているうちに、DQHDモニターなるものに興味が湧いてしまった。
DQHDは5120x1440ドットで、ちょうどQHDを横並びにした解像度。基本的にPBP機能が搭載されているので、これ1台あればボーダーレスのデュアルモニターのような環境が手に入る。
左側にUWQHDサイズでゲーム画面やを配置して、余った右側の部分でブラウザとかその他ウインドウを配置すればいい感じなのでは?と考えた。
仕事するときはPBP機能を使って左側に仕事用PCの画面、右側に自宅PCの画面を配置することもできる。
モニターの選定にあたって、まずは候補となる製品をリストアップした。以下のとおり製品によって湾曲率やリフレッシュレートなどが異なっている。
メーカー | 名前 | パネル | 湾曲率(R) | リフレッシュレート(Hz) | 垂直同期技術 | Amazon価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
Dell | U4919DW | IPS | 3800 | 60 | - | \170,000くらい |
Philips | 498P9 | VA | 1800 | 70 | - | \132,000くらい |
LG | 49WL95C | IPS | 3800 | 60 | - | - |
Samsung | CRG90 | VA | 1800 | 120 | FreeSync 2 | \158,000くらい |
Samsung | LC49G9(Odyssey G9) | VA | 1000 | 240 | G-Sync, FreeSync Premium Pro | \213,000くらい |
デスクの横幅が120cmと狭めで、なるべく湾曲率が高いものが欲しいので3800Rの2台は候補から除外、1800Rの2台についてはCRG90の方がコスパが高いと判断して、候補はSamsungのCRG90、LC49G9(Odyssey G9)の2台に絞られた。
LC49G9(Odyssey G9)は使用しているPCからすると完全にオーバースペックだが、唯一1000Rという高い湾曲率のDQHDモニターで、そこがとても魅力的なので中古で安く手に入るならありだと判断した。長く使用するものは、大概購入時点で一番いいやつを買わないと後々後悔する。
購入、着弾
妻子持ち低賃金会社員が高いモニターを導入するのは家計へのクリティカルヒットとなるため、1円でも安く手に入れなければいけない。
フリマサイト、オークションサイトを毎日監視し、恥を捨て、値切りに値切って中古のOdyssey G9を手に入れた。
そして着弾。でかい。
— げんまいろえ (@kqlg4) 2021年10月21日
導入
モニターの設置やPCの設定。
設置
左側のUWQHD分の領域をメイン、右側の残った部分をサブと考えて、 左側中央が座る位置の正面に来るように設置。
いい感じ?
裏側も光るが、意味はない。
元々使用しているモニターアームではモニターがお辞儀してしまって支えきれなかったので、とりあえず付属のスタンドで設置した。
対応するアームはエルゴトロンHXで、高湾曲率用というか実質G9専用のピボットを導入することで使うことができるようだ。高い...
PC側解像度とリフレッシュレートの設定
NVIDIAコントロールパネルを開いて、[ディスプレイ]-[解像度の変更]から解像度とリフレッシュレートを設定する。
垂直同期の有効化
NVIDIAコントロールパネルで、[ディスプレイ]-[G-SYNCの設定]からG-Syncを有効にする。
今回はウィンドウ表示されたゲームにもG-Syncを適用したいので、"ウィンドウ表示と全画面モードを有効化"を選択する。
ゲームをプレイするためのツール導入
左側にUWQHDサイズでゲーム画面やを配置して、余った右側の部分でブラウザとかその他ウインドウを配置すればいい感じなのでは?と考えた。
これはBorderless Gamingというツールを使うことで実現できる。
github.com
インストール後、ゲームをウインドウモード(3440x1440)で起動した状態でツールを実行すると、最近表示した(?)ウィンドウがApplicationsリストに表示される。
▶ボタンを押してゲームのウィンドウをFavoritesに入れると、ゲームが全画面表示になる。
一度"No Size Change"を選択した後、"Set Window Size"を選択する。
0, 0, 3440, 1440を入力してOKを選択する。
しばらくすると、ゲーム画面がボーダーレスになる。
ウィンドウサイズがカスタムできないゲームでこの方法は使えないかも。
レビュー
使ってみて思ったことや気づいたことなど。
よかったこと
1000Rの湾曲画面
1000Rと深く湾曲した画面で、2台のモニターを角度つけて配置していた環境から違和感なく移行できる。曲がりすぎている感覚はない。
同じサイズで湾曲率が低いモニターよりも横幅が省スペース。高リフレッシュレートの操作感
240Hzのリフレッシュレートは無駄にブラウザをスクロールしたり、ウィンドウを移動したりしたくなる程気持ちがいい。
G9を選択した一番の理由は湾曲率で、PCスペック的にもリフレッシュレートは120Hzもあれば十分だろうと思っていたが、この気持ちよさでゲーム以外の作業も捗っている。60Hzにはもう戻れない。解像度の拡大
これはこのモニターに限ったことではないが、画面解像度が広くなるとMMOも仕事も快適になる。
ゲームをUWQHDで配置して、余ったスペースにブラウザ等を配置できるので、零式攻略中のカンペもバッチリ表示できる。
FF14はUWQHD解像度だと最高品質で60FPSを割ったりするので、設定を落とした。
気になったこと
モニターの外側は湾曲していない
モニターの外側は湾曲していないので、今回のようにモニターの中央でない位置を正面に配置した場合、若干違和感がある。
こんな配置にする人は殆どいないと思うが一応。240Hz動作中のG-Syncの挙動
以下の条件でゲームをする際、ゲーム画面をアクティブにするとゲーム画面が青色にちらつく。
G-syncを切るか、モニターを120Hz動作にするとこの挙動は収まる。
原因がモニターによるものかは不明。- モニターを240Hzで動作
- ゲームをウィンドウモードでプレイ
たまにパチっと音がする
発熱による膨張なのか、はたまた電気的なものなのかはわからないが、たまにモニター裏からパチっと音がする。PBPモードでUWQHDの設定がない
PBPモードの分割パターンは画像の上3つで、片方の幅が広いパターンを選択すると、広い画面の解像度がUWQHDかと思いきや幅が3360pxと微妙な解像度になっている。
所感と雑記
高価なモニターなのでずっと買おうか悩んでいたが、買ってよかった。永遠にこのモニターで事足りそう。
そして新しいグラボを導入するきっかけができてしまったとさ...