Cisco L3スイッチと無線APで自宅ネットワークを構築する#2
概要
前回はVLAN間ルーティングとインターネットへの接続の設定をした。 keroqueue.hatenablog.com
今回は無線APの追加と、ACLの設定をする。
モチベーション
以下のようなネットワークを構築する。
やったこと
無線AP導入
無線AP導入のために、L3スイッチのと無線AP本体の設定をする。
L3SW トランクポート設定
ネットワーク図の通り無線APは2つのVLANを扱うので、L3スイッチ側でトランクポートの設定をする。
(config-if)# switchport mode trunk (config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q (config-if)# switchport trunk native vlan <Home vlan-id> (config-if)# switchport trunk allowed vlan <Home vlan-id>,<Guest vlan-id>
AP 初期設定
設定を行うPC側にFindITというユーティリティを入れておくと、最初の接続が楽。 www.cisco.com
初期設定ウィザードに従って設定を行う。
基本的な設定。
ワイヤレス設定。2.4GHz, 5.0GHz共に設定する。
VLAN IDはHomeのものに合わせる。
ゲストネットワークを使用すると、接続時に認証画面に飛ばせるらしいが、今回は使用しない。
設定の確認。
AP 追加設定
[システム設定] - [管理]からホスト名を設定。
[システム設定] - [LAN]からVLANの設定を行う。ここがハマりポイントだった。Homeと同じVLAN IDを設定。
[ワイヤレス] - [ネットワーク]からゲストネットワークを追加。VLAN IDはL3SW側と合わせる。
AP 設定バックアップ
[管理] - [コンフィギュレーションファイル]からconfigのバックアップを行う。
L3スイッチ ACL設定
SSH接続のACL。HomeとLab以外からのアクセスを遮断する。
(config)# access-list 1 permit <Home Network Address> 0.0.0.255 (config)# access-list 1 permit <Lab Network Address> 0.0.0.255 (config)# line vty 0 4 (config-line)# ip access-group 1 in
HomeのACL。Guestへののアクセスを遮断する。
(config)# access-list 11 deny <Guest Network Address> 0.0.0.255 (config)# access-list 11 permit any (config)# interface vlan 10 (config-if)# ip access-group 11 out
LabのACL。Guestへののアクセスを遮断する。
(config)# access-list 31 deny <Guest Network Address> 0.0.0.255 (config)# access-list 31 permit any (config)# interface vlan 30 (config-if)# ip access-group 31 out
GuesのACL。HomeとLabへののアクセスを遮断する。
(config)# access-list 51 deny <Home Network Address> 0.0.0.255 (config)# access-list 51 deny <Lab Network Address> 0.0.0.255 (config)# access-list 31 permit any (config)# interface vlan 50 (config-if)# ip access-group 51 out
所感と雑記
年末年始に構築まで終わらせていたのに、例のごとく更新が遅くなってしまった。
これでネットワークの構築は終わり。気が向いたらロギングとかやるかもしれない。